不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

2006-09-15から1日間の記事一覧

ジュリアとバズーカ/アンナ・カヴァン

250貢ない本だが、15編の幻想小説が収められている。 この短編集を言い表すために、私に言えるもっとも端的な表現は、「華麗にして奇妙な、だがとても繊細な幻妄」というものだろう。基本的にはイヤ話揃いなのだが、そこには胸が締め付けられる切ない情感が…