不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

2006-06-24から1日間の記事一覧

読売日本交響楽団

ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 ゲルト・アルブレヒト(指揮) 基本的に淡白な演奏ではあるのだが、とても丁寧だった。オーケストラもブレンドされて、実にいい響きを出しており、全編音楽に素直に浸ることができた。本当に素晴らしい演奏であったと思う。…

時は準宝石の螺旋のように/サミュエル・R・ディレイニー

10編が収められた短編集。表現の一々が実に華麗で煌びやかで、しかも密度が高い。あまりまとめて読むと眩暈さえ起こす。そしてその影には、隠喩や暗示が多分に含まれているに違いないのだ。アイデアとプロットの結合も、手が込んでいる作品が大半を占める。…