不壊の槍は折られましたが、何か?

ミステリ書評家のブログのはずだが……。

クイケン・クワルテット

 モーツァルト・プログラム。前半は《ハイドン・セット》より二曲、後半はクラリネットを加えてクラリネット五重奏曲。

 まさに音の戯れで、いやあ、良かった。本当に久しぶりに、モーツァルトを生で聴く楽しみを満喫。もっとも、「顎で挟まないヴァイオリン&ヴィオラ、エンドピンのないチェロ」を見た瞬間、なんかもう胸がいっぱいになっていたので、負けは確定していたわけですが。オリジナル楽器の演奏会は、今住んでいる地方では実に少ない。だから、過敏になっただけかもしれませんがね。

 だが、本当に残念なことに、二組の聴衆が最悪であった。プログラム冊子を演奏中でもバラバラめくりやがった上、眼鏡のつるが緩んでいるのか、老眼鏡のかけ外しの都度、つるとフレームが「カチーン」とぶつかる音を響き渡らせていた老夫婦よ。お前ら、出て行け。そしてもう二度と来るな。婆あの方が車椅子に乗っていたことなど何の関係もない。静かにできないのであれば、誰であろうと出て行け!

 もう一方は更に凶悪。なんと、ゼロ歳児を連れて来やがった。ゲホゲホ十連発も咳き込んだ後、案の定ぐずりやがった。乳児が数十分も静かにしてるわけねえだろ! お前ら親と祖母さんに脳味噌はないのか!後半には消えていたので、係員に締め出されたのかもしれませんな。